注意


当ブログは成人男性向けPC用ゲーム(いわゆるエロゲー)のストーリーについてを取り扱っております。

18歳未満の方の閲覧はお控えくださるようお願い致します。

記事はゲームの主要なストーリーについてを記載してありますので、重大なネタバレ要素を多量に含みます。

作品の記事について、未プレイの方及びプレイ予定の方の閲覧は自己責任でお願い致します。

特典内容やゲームについての細かい質問等があればコメントにどうぞ。

2017

12

09

コメント:0

アオイトリ ストーリー

アオイトリ (パープルソフトウェア)
2017/11/24

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©Purple software

(注意)
ゲームのコンセプト上予備知識を得た上でプレイされた場合、娯楽性を大きく損ないます。
プレイ予定の方は閲覧を避けて頂くよう、強く推奨いたします。


キャラ設定等はHPに詳しいのでそちらで確認を。(ストーリーテキスト:8240字)

<ストーリー>

白鳥律には生まれ持った不思議な力があった。肉体の接触を通して、相手の不安や怖れといったものを消してしまうという力。人里離れた全寮制ミッション校の霧原学園にあって唯一の男子生徒である律は、心の安穏をもたらす存在として、女子生徒たちから聖書にある天使や救世主のように見られていた。幼い頃に校舎の前に捨てられ、神父としても育てられた律は、愛のない性行為が正しいものだとは思っていない。だが普通の人間でありたいという願いからかつて一度その求めを拒絶し、ある女子生徒を自殺に追いやった負い目が、律にその行為を続けさせている。
生徒の相手という務めを終えた律は、その冬の夜に一人の少女と出会う。瞳に血の色をたたえた彼女、メアリー・ハーカーは自身を吸血鬼といった。百年前のそこが外国人居留地だった頃、人間として暮らしていた以来の帰郷だという。両親を強盗に殺害され自身も後を追うところをある吸血鬼に救われ、彼女と旅をしてきたものの一人きりとなり、時代の移り変わりを目にして、それを終わらせようと。
その形容のおどろおどろしさとは裏腹に、人を傷つけたことのないメアリーは外見相応のいたいけな少女だった。彼女はかつて住んでいた、今は律が借り受けている屋敷に戻ることを望んでいる。そうして律は吸血鬼の少女と暮らすという、神父にあるまじき日々を送ることになった。
時を同じくして、律の元には悪魔を名乗る少女から電話が入るようになる。余りに胡散臭い名乗りの、だがその声は律の全てを言い当ててみせた。神の家に吸血鬼という異物が紛れ込んだことでその聖域に綻びが生まれ、ようやく話が叶ったという彼女は、律を自らが仕える主と呼んだ。光あるところには闇がある。二千年前に神の子が現れたように、悪魔の子もまた存在する。それが律であるという。生徒たちに崇められる力も何のことはない、負の感情を餌として食らっているにすぎない。そして聖書や神話にある奇跡の全てを、律もなぞることができる。救世主として覚醒さえすれば。
いずれは電話の悪魔のいう何者かとなり、今いる自分は消えてしまう。そんな運命を認めがたい律だが、その忌まわしい力に縋ってでも為すべきことがあった。百年という時間は神が吹き込んだ人の魂の寿命であり、摩耗した精神では血を求める衝動を抑えることができない。メアリーは両親と共に眠る為にこの地に戻ってきた。だが律はそれがエゴに過ぎないことを承知しながら、彼女を死なせたくないと願う。救世主の血を注ぎ、メアリーの吸血鬼としての生に人の生を加えた律。そうして改めて二人の時間がそこから始まる。

陽の下に出ることができるようになったメアリーは学園に通い始め、海野あかりという友人を得る。彼女はメアリーと出会う直前に律が抱いた少女だった。卑屈なほどに控えめで、それでいて非日常性に怖いもの見たさに焦がれる、どこか危うい少女。彼女は律がもっとも気にかかる生徒の一人だった。
そして律はもう二つの出会いを果たす。それは電話の悪魔が引き合わせた、その存在すら互いに知らなかった律の双子の妹、黒崎小夜だった。悪魔は救世主を人の側に引き戻すような、そして律が自分を投げ出しかねない、メアリーの存在を快く思っていない。だからこそ律がメアリーだけに囚われることを許さない重しが必要だった。そんな悪魔の奸計に気づきながらも律も、兄と同じように感情を操る力に翻弄され真っ当な人生を歩んでこなかった小夜も、掛け替えのない家族として互いを求め合う。
そしてもう一人。それはクラスメイトで友人の赤錆美果子の姉、教師となって学園に戻ってきた、律にとって初めての女性である理沙との再会だった。なぜかその行為の記憶だけが抜け落ちている律だが、それに落胆の色を見せながらも理沙は、当時の自分を救ってくれたと感謝している。

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屋敷でのメアリーと小夜に、出入りのあかりと理沙が加わった律の日常。そんな中で律はメアリーが芝居の物語を書き留めていることを知る。自身の人間としての機微を刺激する試みであると同時に、律の恋愛について何かの取っ掛かりになればと語るメアリー。全てに平等な愛を示す者が救世主であるならば、誰か一人を愛することで律の神性は貶められるのではないかと。その話を聞いて律は、メアリーが手がける恋愛物語を劇として演じることを思い立つ。

<理沙・美果子エンド>

劇のヒロイン役に理沙を選んだ律。その頼みを快諾した理沙は、律との稽古に取り組み始める。演劇部出身で長らく劇団にも所属していた理沙の演技は、なぜ教師の道を選んだのかと思わされるほどのものだった。そして忘れてしまった律にもう一度改めて知ってほしいと裸を晒す理沙。気がつけば律はそんな理沙のことを度々考えるようになっていた。だが理沙はその想いを受け入れることはできないという。むしろ理沙は美果子と律がそうなることを望んでいた。幼い頃から天才肌の、だが自分も他人の感情も理解できない、名士の両親からは政略の道具に使えないとみなされる妹。そんな美果子がその力の働きもあろうが、律にだけは友愛と興味を示している。
その為に悪魔と契約し、自分の感情の一部を美果子に移すことまでした理沙。一日一度の僅かな時間、悪魔に理性を奪われるという代償を支払ってまで。素の感情がむき出しになるそのひと時、理沙はまるでかつての自分に戻ったかのように切実に律を求める。その姉の姿と真情を見た美果子は、三人で仲良くすればいいと、こともなげに口にするのだった。

そんな中で律は理沙が舞台の上で倒れる一部始終を収めた映像を彼女の部屋で見てしまう。癌で余命一年。それが半年前の出来事だという。美果子を律に、律を美果子に、それぞれに託す為に学園に戻ってきた理沙は、最後の演劇をやり遂げようとしている。だが律は理性を奪われた理沙の言葉から、生を諦めきれない彼女の本心を知った。そして同時に電話の悪魔の口から、美果子が契約を結び、内に植え付けられた姉の精神の一部に自らの身体を明け渡そうとしていることも。
その力でも末期的な病状を全快させることはもはや叶わず、姉と妹、どちらかは死ぬ。それを認められない律は、今の自分の精神を過去の自身に宿らせることで時を遡る試みを悪魔に命じる。同時に律はなぜ自身に理沙と初めて交わったその時の記憶がないのかを理解した。そうして二人が初めて身体を重ねたその時、まだ小さな兆しでしかないその陰を、律は消し去ることができた。演劇を続けるだろう理沙が学園に戻ってくることもなく、自らの精神は拠り所を失い世界の狭間をさまよう。それでも愛する二人を救うことができた律はそれでいいと思えた。
だが契約を履行した電話の悪魔は思いも寄らないことを律に告げる。過去が変わり枝分かれした世界を管理するのは自身の領分ではないとして、変えた起と変わらない結の世界を強引に繋いでしまうことを決めた。すなわちその身体に映った影は医者の誤診でしかなく、その代償として死の苦悩に苛まれている理沙にその事実を伝える為に、律は元の世界への帰還を叶えられた。
そうして芝居の終わりと共に、律たちの物語もハッピーエンドを迎える。

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<メアリーエンド>

行き倒れていた吸血鬼の王子と、それを助けた少女の恋物語。芝居をするのならそのヒロインにはメアリーをと、律には思えた。当初はとてもできそうにないと怖気づくも、律たちの助言もあってその役を果たすことを決めたメアリー。だが稽古を重ねてもその演技から不自然さが抜けることはなかった。本から知識を得て物語を綴ることはできても、その体験がないのだから演じようもない。その為に律はまず、恋人同士の日常というものを生活の中で真似てみるところから始める。それが功を奏してか、メアリーの演技にも徐々に色と温度が備わっていった。そして律はそんな彼女に惹かれていく自分を、恋の演技を通して、明確に意識するようになっていく。
それはメアリーも同じだったようで、冬休みの劇本番後、二人はその想いを打ち明け合う。メアリーは出会いからそれまでの日々が取り戻させた自然な感情の発露で恋をし、律は彼女といることで普通の男子でいられる思いで、互いを掛け替えのない相手として思い合っている。

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恋人となったメアリーにはそれまでになかった、独占欲や嫉妬といった人間じみた感情を表にする変化が現れ始めた。誰しもが初恋が叶えられたような運命の相手とならば永遠という、人には叶わない望みを抱く。だが吸血鬼であるメアリーにはそれを成し得る力があった。自身の内にある無意識の欲求が、愛する人間の血を吸うことで永遠を得ようとした、そのことにメアリーは激しいショックを受けていた。
それまで律から与えられていた血を断ったメアリーは、人間でいられる間での死を再び決意する。以前のように全てを諦めた上での自死ではなく、与えられた幸せを守る為に臨む死だというが、彼女との最後の日々を送った律にはやはり受け入れ難い。その思いはかつての比ではなかった。身と心を完全な吸血鬼としてでも彼女の命だけは長らえさせようと考える律。だが最後の夜明けを迎える瞬間、機先を制したメアリーに魔眼で動きを封じられ、その手段に賭けるしかなかった。肉体の主導権を内に眠る闇の救世主に明け渡し、その覚醒までの僅かな時間でメアリーを灰となる前に救う。そうして魔眼を破った律はメアリーの首筋から、その身体を巡る吸血鬼の血の全てを吸い上げた。

そうして気がつけば律は闇の中に取り込まれていた。魔の血を取り込んだことで闇の救世主はこれ以上なく満たされた形で目を覚ましつつある。望みの通りに踊ってくれたと礼を述べる、おどけた調子の電話の悪魔。だが律にはその感触があった。最後まで人間であろうと祈り続けたメアリーの血は救世主ではなく、人間である律に与そうとしている。そうして未だ目覚めきっていない救世主は封じられた。

闇の中ではなく光の中に律が再び目を覚ました、その時には三ヶ月の時間が流れており、そしてそこにはメアリーの姿があった。吸血鬼の血を失い完全にただの人間となったことは、律の存在なしに過ごしたその時間が証明していた。これから二人は人としての限りある時間を歩んでいく。病める時も健やかなる時も互いを支え、死が二人を分かつまで変わらぬ愛を。
そう最後の夜に交わした誓いの言葉に、新たな始まりとなる二人の物語を続けていく。

<小夜エンド>

劇のヒロインである、生き別れた妹役に小夜を選択した律。だがメアリーが言うには、律と小夜は兄妹という感じがあまりしないのだという。芝居で表面的に感じられるような、世間一般の誰の目にもわかりやすい兄妹の姿というものは、確かに二人には想像がつかない。それは長い間互いの存在を知らずにいたことや、すでに男女の関係を持っていることに起因している。それ以来二人はメアリーの勧めもあり、その時間の多くを一緒に過ごすことで、仲のよい兄妹像を見い出す試みを始める。

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だがそんな中で律の力が急激に伸張し始めた。それは小夜の為にそうあったらいいと取り留めもなく思っただけで、昼から朝に時が巻き戻ったりと、世界に影響を及ぼすほどのものだった。そしてそれと同時に、小夜が突然の眠気に襲われることが度々起き出す。兄を愛しく思えば思うほどに、触れようとすればするほどに、身体の不調は大きくなっていく。いつしか人の感情を操る力を失っていた小夜は、それだけでなく命さえも律に吸い上げられていた。クリスマスプレゼント。電話の悪魔は小夜をそう紹介して再会させたが、それが温かい心遣いなどではなかったことを、二人は今更ながらに悟る。小夜は文字通り律への餌だった。
小夜が助かるにはメアリーの血を飲み干し吸血鬼となる他ない。そう電話の悪魔は二者択一を迫る。そうしている間にも小夜の衰弱は進み、ついには立ち上がれないほどになった。その胎内の記憶から触れた、処女受胎から生まれた息子を恐れ、ただの人として生まれた娘だけはその恐怖から守ろうとした母親の気持ち。それは弱る小夜を目にする律には痛いほどによくわかる。
もちろん小夜を引き合わせた悪魔の意図をメアリーも理解している。救われた命を返すことに躊躇いのないメアリーは躊躇う律に、やるべきことをするべきだと促す。それで律の腹も決まった。
悪魔の目を欺き小夜を屋敷の外に連れ出した律。最後の力を振り絞って歩き続け眠りに落ちた小夜の前で、律は自身の首を掻き切る。メアリーを殺すことはできない。小夜を見捨てることもできない。律にできるのは妹の前から消え、その命を返すことだけだった。

気がつけば律は暗闇の中にいた。そしてそこで自身の内の救世主、死そのものである何かと相対する。二千年前の救世主がそうしたように、永遠に特別な存在など世界には必要なく、人を愛するのならば姿を消すべきなのか。律のその問いにそれは答えない。ただ自ら命を断つなどするべきではなかったと、かつて自殺した少女の声で告げるだけだった。そうして律は暗闇の中で独りとなった。だがまだ地面を踏みしめ目を開いている。だから律はその足を踏み出して闇の中を歩き始めた。

小夜が目を覚まして三日が経った。おびただしい血痕を残して姿を消した律。体力の戻った小夜はその兄を探す旅に出ることを決める。その旅が全くの向こう見ずのものだとは思われない。兄とまだどこかで繋がっている感覚がある。
後事をメアリーに託し、その先にある春の訪れを信じて、小夜は今は暗い冬の夜へとその一歩を踏み出す。

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<あかりシナリオ>

その日教会を訪ねてきた海野あかりは律と共に暮らしたいと告げる。見知らぬ少女からの余りにも唐突な話に面食らう律だが、その固い意志を翻させることはできなかった。いつも何度も見つめていたという憧れの先輩に対するその気持ち、初恋を語る、その顔がどこまでもひた向きだった為に。

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あかりは他の女生徒とは違った。学園の誰もがすがるその力を捨て普通の人間になりたいという願いを、彼女はまるで否定しない。それでいてセックスでは貪欲に律を求める。律自身がほしいとでもいうように。そんなあかりを律も衝動のままに抱いてしまう。これまで常に悩める少女たちの為に、受け身で奉仕してきた律には、考えられない自身の反応だった。
そんなあかりとの暮らしの中にメアリー、そして小夜の存在が屋敷に加わり、日々は平穏に過ぎていく。そんな中でメアリーの書いた劇を行うことが決まった。普通の人間でありながらどこか危ういあかりを悪魔に近づけるべきでないという思いがよぎった気もする。だが灰被り姫のその物語に、彼女以外の選択はないように思えた。

稽古を通してその多くの時間を過ごす内に、律もまたあかりへの気持ちを明確に形作るようになっていった。そうして互いに想い合い恋人となった二人。だがそんな中で突如、女の体臭に対して猛烈な食人欲求がもたげるという、訳のわからない変調が律を襲う。ただの器に過ぎない人間がその肉体の未来を勝手にしようとしている。それが眠りについている救世主に障ったのだと悪魔は言う。内の怪物がむずかっただけで人間性を失いかけた律だが、それでもあかりへの愛情を捨て去れるはずがない。
忌まわしい力を使い嗅覚を消し去ることで当面の小康を得た律。だが今度は、律を通して生命力を吸い上げられたあかりが視力を失ってしまう。それでもやはり、あかりもその意志を曲げることはない。
ともすれば塞ぎ込んでしまいそうになる状況で気晴らしにと、入寮者のいない山荘に出かける二人。寒々とした冬の中にあってまるでつがいの動物の巣のように熱気に満ちたそこで、二人は一糸纏わぬ姿となってけだもののように激しくまぐわい続ける。そうしてあかりの卵子に律の精子が届いた。たった一晩のはずが何日にも渡ってのような、それでいてその受胎が確かとわかる、それは異常な空間だった。
気がつけば律は床に倒れ込んであかりを見上げていた。見下ろすその顔は恍惚として、だが以前の温かみが嘘だったかのように冷たい。彼女を問い質そうにも身体はまるで動かず、律は力の全てが失われていることに気づく。受胎によって救世主の存在はあかりの胎内へと移った。それはつまらないただの人間として生まれ終わるはずだったあかりが律たちのような特別な存在になりたいと渇望した願いであり、救世主の力を我が物にしようと企む悪魔の謀だった。
だが身体を痛めつけられても律の眼差しは変わらない。神や悪魔を崇め畏れる目ではなく、海野あかりというただ一人の人間をそこに見ていた。自分をもっと特別な存在にして。そう告げ山荘を出たあかりを追った律は屋敷で、事切れた小夜たちの姿を目にする。そしてその先でメアリーの血を吸い尽くし、黒い翼を纏ったあかりを。
ただの人間であるその肉体と魂が、救世主を宿し吸血鬼の血を取り込んで耐えきれるはずがない。全てが死に絶え、救世主の力だけが残される。それは悪魔が渇望し無限の世界を巡って得ようとした果実だった。だがあかりはそんな悪魔に、果たした契約の履行を求める。悪魔に魂を捧げる褒美に一つ願いを。悪魔は契約に縛られる。それこそがあかりの求めたものだった。
神に感謝と祈りを。そう命じられた電話の悪魔は圧壊して塵となった。そしてあかりは最後に残った奇跡でメアリーたちを蘇らせる。世界を滅ぼしかねない悪魔と人には過ぎた力は消え、律たちは「普通」を手にした。だがそこに海野あかりという少女だけがいない。

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<あかりトゥルー>

その日悪魔から契約を持ちかけられたあかりはそれを受けた。自らが望む結末を探し求めて無限の世界を巡る悪魔。誰もが望まない世界を望む悪魔など存在させてはおけない。その決意も行動にも既視感がついて回るのが不思議だったが。
悪魔からここではないどこかの結末を見せられ、その知識を元にしてあかりは救世主を奪う為に、自らに律の関心が集中するよう立ち回った。両親や世間の常識といった枠に囚われて生きてきたつまらない人間である自分が世界を救う。そしてこの狭い箱庭の学園で自らに枷をはめて生きている律を、その鳥籠から解放する。自分の物語を自らの足で歩む、それはとても特別な甘美さだった。
そうしてあかりは律から愛されるようになり、その恋人となる。初めは手段でしかなかったはずの、人生の中で最も満ち足りた、幸福で特別な時間。それをあかりは、自分を欺くことで悪魔を欺く為に捨て去らなければいけなかった。律を心ない言葉で切り裂き、メアリーたちを手にかけ、その最後に律の言葉に救われながら、悪魔と共に死ぬ。そのはずだったあかりに時を凍らせて声をかけてくるものがあった。悪魔を滅ぼし願いを達した今、その力を律に戻せば死は免れると促す、腹の中の子。あかりはこれが二度目の世界で、父に犠牲を強いても血を分けた母を生かそうとしたその子の試みだったことを悟る。だがあかりに律を殺すことなどできない。その決断をあかりは詫びるのだった。

闇の中で眠りに沈もうとしていたあかり。その目を覚まさせたのは思いがけない人物だった。だがその目の前の律はどこか知っているその人とは違う。それは小夜と結ばれ、母親の腹の中で流れ出た力を結果的に取り戻したことで救世主の存在に最も近づいた、どこかの世界の律だった。小夜の元に戻る為に闇の中を長い間旅していたその律は、あかりを叱咤しその生へ望みを呼び覚まさせる。そして同時にあかりに滅ぼされた悪魔の残滓を捕らえたその律は、道標を得たように再び歩み出す。

それから一年と少しが過ぎた。卒業を間近に控えた冬の終わり、メアリーは変わりなく、小夜は母を探す決意を固め、律は学園の神父兼教員となる、それぞれの道を歩もうとしていた。そしてあかりは今、病院から戻り律の側にいる。好意的に事情を認められ休学している、あかりの腕には二人の間に生まれた子が眠りについていた。
その子の中で救世主の存在が眠っていることがわかる。それが世界を厭えば今度こそ人の世が滅ぶかもしれない。だがそう悲観はしていない。いずれの世界にも幸福があるように、その子の未来も祝福されていることが確信できた。律とあかりが出会い、そして夫婦となった時にも今も変わらない、目の前にどこまでも広がる青空がそう思わせる。

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<プレイ時間>
理沙・美果子エンド(初回ルート)14時間56分、理沙・美果子本編外H1時間42分、その他本編外H(ゆき)33分、メアリーエンド5時間53分、メアリー本編外H1時間23分、小夜エンド6時間10分、小夜本編外H47分、あかりシナリオ10時間19分、あかり本編外H37分、その他本編外H(ハーレム)1時間10分。計43時間30分。

<グラフィッカー情報・敬称略>
白米、貞本琉規、神代舞、NAK、樽、さいが


<あとがき・2018/1/1>

・CG+エロ
アマツツミの時に今までのパープル作品の中で一番エロいと思いましたが、今回アオイトリは更にぶっちぎりでエロかったです。山奥の屋敷という舞台なこともあって光源が暖炉やランプの灯りということが多く、ラブホテルの照明を思わせるそれがパープルの暗い塗りによくあっていました。アマツツミからパープルの塗りは特によくなったように思います。昔はパープルって抜きゲメーカーじゃないし、克氏のエロい原画がもったいない…などと思ったり思わなくもなかったりしてたんですが、今はもうこの塗りじゃないと考えられない。パープルでいいよ(ニコ)

小夜とあかりが特にシチュやプレイでもエロかったですね…。中に出された精液を嬉しそうに見せつけながらひり出したり、足を抱えてのまんぐり姿勢でクリト○ス肥大させて兄を受け入れる準備をしてたり、パイズリで胸の中にたまった精液を谷間を開いて見せつけたり、二人っきりの小さな部屋の中で一晩中まぐわい続けて受精させたり、女子生徒たちが見てる前で近親姦の子作り保健体育を実習したり。そして最近の恒例の顔面騎乗&陰部どアップと…。エロイベントの内容と構図はライターさんが担当しているのでしょうか。どこか以前とは違うというか、以前にもましてねちっこい感じがして大変にグッドでした。それに今回は個人的に心待ちにしていた、全裸同士でのセックスが非常に多くて、死ぬほど抜けた。これ今まで着衣セックスがほとんどで、ホントなかったんですよね…。めちゃくちゃ嬉しいです。
そして今回ハーレムエロがついに解禁。股間から精液垂れ流しながら失神してるヒロインを後ろにおいての連続セックスが素晴らしい。

それとあかりは特に身体がドスケベすぎた。それも本編外のエロ下着。腹のたわみと腰回りのパツパツ具合がもう完全に産後の主婦すぎて、克氏はママンキャラもいけるんじゃないかと感心することしきりです。そういえば公式通販のアマツツミのあずきさんタペストリーもドくそエロかった。毛がね…。

・ストーリー
あかりトゥルーの「幸せです」というエピローグはあかりシナリオの「幸せでした」と対比されていて、結構好きな終わらせ方でした。戻ってきた世界で二人が気がつくと、目の前には青空。飛び去ったように見えて、その実それは目に見える形で世界に広がっている。物語の終わりは一つの区切りでしかなく、そこから新しい幸福を探しての新しい旅が始まる、というような終わり方はハピメアやアマツツミでもそうでしたね。
あかりルートにトゥルーエンドがあるというのは結構意外でした。メアリーか、心身共にもっとも繋がりが深い妹の悪落ち枠で小夜がメインシナリオとなると思っていたので。その意外さがよかったですね。ただあかりが黒い鳥、メアリーが赤い鳥というよりは、未来の国で待つあかりは赤い鳥、過去の国からやってきたメアリーが黒い鳥というように感じました。その上で、自分の為でなく相手の為に命を投げ出す正気を保ったまま、他人を幸せにしないと気が済まないという狂人が、あかりやメアリーだけでなく、小夜や理沙先生、律や救世主、その誰もが青い鳥だったのだと思います。

それと、分岐となった、誰を劇のヒロインにという選択が、個別で消化不良気味だったのはちょっと残念。最後までそれ込みでうまく収まったのは、後悔で終わらせず最後の演劇をやり遂げたいと願ってエピローグでそれが果たされた理沙先生くらいでしょうか。
それと作中で言われていたようなラプラスの悪魔、あるいはシュレーディンガーの猫である電話の悪魔は結局どういった存在なのかわかりづらいところがあったと思いました。あらゆる世界にあって因果律、原因の生と結果の死を観測するものということで、これも律の中にある救世主とされる存在の一面かとも思いましたが…ちょっとなんともいえない感じでモヤッとする。

・音楽
いつもながらパープルの、特にOPはいいですね。持ち歩いて聞いてるのでアオイトリ発売後すぐに紫盤2017が出ることになったのは嬉しい。これの収録曲がガチすぎて…。早く公式通販してほしい。




基本CG数117(内胸露出以上のエロCG数66)…エロ割合57%、回想数25。
エロ1CGあたりの尺は3分(プロローグ・少女Fと)から29分(理沙美果子百合69+フェラ)。平均14分30秒。
永続ループBGVなし(台詞ボイス永続ループ機能なし)、永続ループBGエロSEなし、イベント連戦時付着精液残留なし、尻モザなし、淫語P音修正なし、立ち絵鑑賞モードあり。


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2017年のアキバPOP祭のグッズ通販来ましたがこれどっちもやばかったです。紫盤2017は収録曲がガチすぎ、あかり枕はクソスケベすぎて。枕カバーって五輪の影響か表現の規制が厳しくなったとかどうとか聞きましたが、これはスジがバッチリクッキリで最高です。今までパープル公式通販の布ものはアマツツミの愛とあずきさんのシャペストリーを買ってますが、今回はそれらとは比べ物にならないほどムッチリクッキリな割れmでヤバイ。
しかし全身図を見て改めて思ったけど、あかりっておっぱいが目につくけどケツと腰も本当にえらいことになってますね。初産前なのに完全に経産婦の腰周りで、生まれながらにドスケベな身体しとると思います。本当にけしからんと思います。

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